メッセージ(1)


なぜNPO法人を設立したのかの経緯

(1)
二〇〇六年、わたくし共の前身である「其角三百回文学忌有志の会」は、宝井其角の三百回忌俳諧興行を其角の墓のある伊勢原市「上行寺」に
て催すことを市民へ告知すべく、広報紙へ記事の掲載をお願いに伊勢原市を訪れました。
ところが「宝井其角三百回忌」は宗教行事であるという理由で、掲載を断わられました。

また「宝井其角生誕350年」を記念し、其角に「早船の記」や『類柑子文集』がある所から「俳文コンテスト」を行うべく準備を始め、
市販の雑誌に募集広告を掲載しようとしましたが、わたくし共が公的団体ではないという理由で結局掲載できませんでした。
つまり、全国公募のコンテストを主催するに任意団体では信用されなかった訳です。 

(2)
「 其角三百回文学忌」は、2006年2月26日「江戸東京博物館」で開催致しました。

この準備段階で、わたくし共「有志の会」は新聞社や俳句関係の雑誌社や協会や俳句結社などに案内を郵送しておりましたが、
出版社や俳句連句団体などが「其角三百回忌」を特集したり、取材記事にしたりすることはありませんでした。

つくづくわたくし共の宣伝力不足を痛感たのですが、それよりも、メディアの無関心に驚いたというのが正直な感想です。
というのは、其角三百回文学忌シンポジウムの案内を送ると、連句協会関係者からは、芭蕉はいいが其角はどうも。大抵の俳人らからは、
其角は難しくて。「俳文学会」事務局からは、日時と講師料と話して貰いたいテーマを書いて正式に連絡してくださいとの返事。

(3)
すなわち、其角三百回という歴史的な事実に出版社や俳句結社らが、なんらかの事を起こすだろうと考えていたのですが、それを歴史的な記念
すべきイベントと思ったのは、わたくし共「有志の会」だけであって、其角という江戸の俳諧師を思い起こす必要性は、アカデミックな学会に
もジャーナリズムにも文学界にも無いことを思い知らされたのです。

こうした現実を経験するうちに、わたくし共は其角顕彰のコンテストやイベントを催すにも、俳文芸としての其角を研究するにも、公的な法人格
を持った機関を持たなくてはならないと思い始めました。
すなわち、大学の研究室や地方公共団体などが行うべきことを「NPO法人」の権威を使えばスムースに行えるのではないかと期待した訳です。 

  平成27年8月盛夏  NPO法人俳句&連句と其角

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