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 この巻は、16句の連句ジャムです。興が乗って12句で終わらない時はもう何句か進めます。

      両吟16句の連句ジャム「桃吸へる」の巻

         桃吸へるくちびるを子に見られけり        郷 正子

          懸巣を描く黒いクレパス            二上貴夫

         起重機は高層階に日を浴びて              子

          環状線の折れながら伸び               夫

         アクセルをぎゅっと踏み込むスニーカー         子

          莫迦は馬鹿でも安本丹か               夫

         約束はきのふでありし冬座敷              子

          とは花魁のやすき悪戯                夫

         手を添へて百合のごときを仰向かす           子

          しのびよる死を弄ぶ昼                夫

         いつも来る綿虫のころ伊勢路へと            〃

          かたぢけなさに涙こぼさる              子

         運慶の作なるものと知られたり             夫

          青田の囲むかたちよき山               子

         夕照をいよよ滲ます金の雲               夫

          明日定年の桜鯛煮る                 子

                      文音/平成22年8月23日〜9月27日


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